海龍のつぶやき - Mumbles by the SeaDragon -

◆Date:2009年01月

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エイに刺された実例 検証

2009/01/07

2008年の メナドへのクリスマス遠征中に 実際に 参加者の一人が エイに刺されるという事故が発生しました。 事故は 後発組が メナドに到着した初日の チェック・ダイブ中に発生したもので、海龍は 先発組を率いて別のポイントでダイビングをしていたので 事故の様子は伝聞でしかありません。 

 なんとなく海が荒れる予感があったので、2本のダイビングを終了後、 早めに宿泊地付近まで移動して ハウス・リーフでの3本目の潜水の準備中のことです。 時間的に後発組の2本目のダイビングの時間帯なのでどこにいるのかと付近に目をやると リゾートの船付き場からボートがやってきます。 後発組も2本目の潜水を開始するようですが、船上からこちらに手を振る人影を数えると あれ~ 一人、数が足りないぞぉ・・・

 KさんがKO~ と後発組を今日は率いているJennyちゃんが叫んでいるようですが 詳細は不明。 早朝にジャカルタを出発しているので 疲れて2本目はパスしたのかな、程度に考えていましたが、 実は 1本目に エイに刺されて病院に急行していたのでありました。

 以下に Kさんの 報告レポートを掲載します。

Kです。
  今回、本当にご心配おかけしました。以下に状況をご報告させていただきます。 ちょっと長くなるかも知れませんが、お付き合いくださいね。
 
  起こったのは最初のチェックダイブ。I さんとO さんはOW、私はレスキューなのだからカメラのチェックが私のチェックダイブだなどと高ぶっておったような気がします。

  ガイドが丸太の上に何かいるよ!と誘ってきたのが悪夢の始まりでした。 真っ先に駆けつけマクロモードで何枚が撮りました。 そのときまではフィンピポットで砂地に付けていたと思います。 よし他の人にもみせてあげよう、っと膝を砂地に付けて振り向いた瞬間でした。 グサッ!と音が聞こえたようなとんでもない痛みが膝にありました。スーツを見てもよくわかりませんが、とにかくやばい痛みでした。 「何かに刺された、浮上する!」と身振り手振りで訴えて緊急浮上です。 幸い10mに満たない海底でしたので、特に減圧の必要はありませんでした。 というか、その程度の深さなのでパニックにならなかった気もします。
 
  チェックダイブの潜りたてにエイが周辺を泳いでいるのを見てたので、まず間違いなくエイだと思いました。後でO さんがエイが逃げて行ったと教えてくれました。 海龍さんがクロコダイルダインディーの話をしてたのを思い出し、ひどいと死ぬのかな、死なないまでも入院かな、入院すると潜れないな、お金は返ってこないな・・・、などとバカなことを思ってました。

  レスキューダイバーとして、お酢を買ってきたことを思い出しましたが、たしかクラゲには有効だけど、エイは違ったな、何だっけ?思い出せません。

  船上でスーツを脱いで見ると、7,8mmの傷口から血がでてました。 でもどす黒い血がジワーと出ている程度です。周りから押さえると血が玉になって出てきます。血管が少ない場所だったようです。 ここまでで刺されてから15分くらいと思います。ここから、痛みがより激しく、そして膝の周りが膨れだし、筋肉が勝手に(痙攣のように)ピクピクし始めました

  船から降りて用意してくれた車で病院まで運んでくれている間が一番悪化しました。最初の病院では、治療を断られました。(バティック着ている医者だったから、きっと今から用事があったのでしょう) 次の病院へ行く間、「私は日本人で、治療費は十分払えるんだぞ」って言おう、インドネシア語ではなんと言おうと考えていました。
  
  幸い、その言葉を発する必要なく次の病院では治療を受け付けてくれました。まず、廊下にある仮のベットみたいな台で待つように指示されました。 いいえ、仮ではありませんでした。そこが治療の場となりました。他の待っている患者さんたちが好奇の目で見ています。 私は日本人で、我慢強いところを見せてやるとか少し思ったかも知れませんが、直ぐに「うっ、あっ」と情けない声が出てきます。治療といっても、点滴(針を入れただけで実際には注入しませんでしたが)、注射たしか2本、そしてデブり(海龍さんの説明見てください)です。

  このデブりがものすごく痛い、エイの毒より痛い、結構若い女医さんだったけど痛い、メスと水で傷口を洗うのが痛いのです。
そして、治療後に言われたのが、デブりしたのでこの傷口には水をつけないでね。5日ぐらいはダメよが一番痛かった。ダイブするのに水につけない訳わけには行かないじゃないですか。

  終わってみると、膝の痛みは相変わらずですが、吐き気や呼吸困難などの他の症状は無いみたい。なにより点滴されなかったのが軽度の証拠と感じてました。

  その後は皆さんの見ていたとおり、何とか普通にダイブすることができました。 問題の傷口への水のことですが、さすがにレスキューダイバーとして、日本製のバンドエイドを持参していました。箱に書いてあるのです「水に強いバンドエイド」と。インドネシアの病院関係者は日本製の威力を知らないに違いない、きっと大丈夫だと勝手に解釈して2重にバンドエイドを貼って潜ったのでした。
 
  今回、早めに熱水で加温したら、ここまで痛みに苦しまなかったかもしれません。 実践レスキューを次回は生かしたいと思います。

皆さん安心?して刺されてくださいね、応急処置してあげますよ。
 
以上、終わりです。


  今回 メナドの医師の処置は デブリーマンと抗生物質及び鎮痛剤の処方のようです。 点滴が中止になったのは看護士が下手でうまく静脈に針をセットできなくて 医師が注射に切り替えたというのが真相のように思えます。 2本の注射が何であったのかは不明ですが、 薬の処方箋と治療費の請求内容から抗生物質と鎮痛剤と 海龍が勝手に推測したものです。

 さて上記報告中の「デブリ」というのは ブリードマン(独:Debridement)の略称で、感染、壊死組織を除去し創を清浄化することで他の組織への影響を防ぐ外科処置のことを言います。感染、壊死組織は正常な肉芽組織の成長の妨げとなるため、デブリードマンは創傷外科治癒の原則とされています。

 当サイト内の関連記事 エイのトゲと毒 に記載しておいた 経過と治療が行われていますね。 対象となったエイが非常に小型であったこと(目撃者の証言より) ウエット・スーツを着用していたこと、ドーンとエイの上に落ちたのではなく ちょっと膝をついただけであったこと・・・など 幸運な条件が重なり 刺傷自体があまり深くなかったことが 軽症ですんだ理由と思われます。




当サイト内 関連記事 : 「クロコダイル・ハンター エイに刺されて死亡」
  1. 事故のあらまし
  2. エイの攻撃について
  3. エイのトゲと毒
  4. おまけ的考察
  5. 続報
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[2009/01/07 記]  

テーマ:ダイビング - ジャンル:スポーツ

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